セッション1:トランスジェンダーとスポーツ 〜議論が分断を生まないために〜

トランスジェンダーとスポーツをめぐる議論は世界的に政治化し、LGBTQ+全体への偏見を強める一因となっています。本来スポーツは、多様な人が参加し、つながりを育む場ですが、性的マイノリティにとっては依然として高い壁があります。スポーツへのアクセスは単なる競技参加にとどまらず、社会とのつながりそのものです。本セッションでは公平性や国際ルールも踏まえ、誰もが安心して参加できるスポーツと社会のあり方を多角的に議論します。

パネル:岡田 桂、杉山 翔一、野口 亜弥
モデレーター:杉山 文野

  • 岡田 桂(おかだ けい)

    立命館大学 教授

    筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科中退。専門分野はスポーツ社会学、文化研究、ジェンダー研究。特にスポーツとジェンダー/セクシュアリティの問題について継続的に研究。共著に『スポーツとLGBTQ+:シスジェンダー男性優位文化の周縁』(晃洋書房)、監修に『わたしたち、体育会系LGBTQです』田澤健一郎著(集英社インターナショナル)など。

  • 杉山 翔一(すぎやま しょういち)

    Field-R法律事務所 弁護士、セーフスポーツプロジェクト代表、IOCセーフガーディングオフィサー

    Field-R法律事務所・弁護士。スポーツ紛争の解決、選手会・労働組合活動等が中心的取り扱い分野。2014年4月より、公益財団法人日本スポーツ仲裁機構にて仲裁調停専門員としてスポーツ紛争の解決に携わる。2020年10月よりジャパンセーフスポーツプロジェクトを立ち上げ、子どもやアスリートの人権が守られたスポーツ環境の実現に向けたアドボカシー活動を実施中。2025年8月ライデン大学LL.M. 欧州人権法及び国際人権法コース修了。

  • 野口 亜弥(のぐち あや)

    成城大学 准教授(スポーツとジェンダー平等国際研究センター副センター長)
    株式会社Azitama 代表

    米国大学院でMBA取得後、スウェーデンでプロ女子サッカー選手として活動。引退後、ザンビアのNGOでスポーツを通じたジェンダー平等に従事。スポーツ庁国際課を経て、現在は成城大学准教授・SGE副センター長。ASEAN11カ国と連携しスポーツとジェンダー政策を推進。株式会社Azitama代表として、包摂的なスポーツ環境の実装に取り組む。

  • 杉山 文野(すぎやま ふみの)

    特定非営利活動法人東京レインボープライド 顧問
    公益財団法人日本オリンピック委員会 理事
    特定非営利活動法人プライドハウス東京 アスリート発信チーム

    フェンシング元女子日本代表。早稲田大学大学院教育学研究科修士課程修了。 
    トランスジェンダーの当事者として、長年LGBTQ+の啓発活動に携わり、2021年6月からは日本オリンピック委員会理事、日本フェンシング協会理事としても活動。社会における多様性の推進と、スポーツ界の発展に尽力。 私生活ではパートナーとの間に2児をもうけ、精子提供者である友人と共に「3人親」として子育てを行うファミリースタイルも話題となった。 
    著書に『元女子高生、パパになる』(文藝春秋)。 
    公式HP:https://fuminos.com/